フローリングサネ加工
- Category:マドリヤ木工部 (マドモコ) ブログ
- Writer:井尻 将
こんにちは!マドモコ大工の井尻です。
今回は現在現場に携わっているA様邸のフローリングの件についてお話をさせて頂きます。
A様は森林組合にお勤めで、地域で整備、管理されている森林を加工し、ご自宅の新築建物で構造材、造作材等含めフローリングも原産地の木を使用されました。
通常?というかほとんどのフローリング(合板フローリング、無垢フローリング)が工場にて、下記の写真のような形でオスザネ、メスザネの加工がされて現場に納品されます。
A様邸では長さ、幅、厚みのみ加工されて納品され、サネの加工は現場にて行いました。
(親方はご自身のご自宅でもサネ加工を行っていたこともあって、サネ加工が可能な道具も用意があり、誰でもできるわけではないそうです。)
サネ加工を行うにあたって、一番重要なのが道具の設定と台の設定だそうです。道具の設定はオスザネ、メスザネの厚み、奥行き、幅等の調整で、サネの入り具合(スッポリ入ってもだめだし、きつすぎてもだめ)というところで、親方が設定されました。また、台の設定は、サネを加工するにあたりスピーディーかつ全て同じ形で加工ができることが重要になります。下記の写真の形で台を作成(オスザネ加工用、メスザネ加工用)しました。
そして、そこからはひたすらサネの加工になります。親方がメスザネを担当、僕がオスザネ担当をしました。サネが加工できると鉋で面を取り、完了となります。
実際にフローリングを張った写真がこちらになります!
マドリヤではフローリングは99%無垢フローリングを採用しておりますが、自分たちでサネ加工を行ったこともあり、いつもよりいい感じに仕上がっている気がします!(笑)
まもなくA様邸も木完を迎えますが、気を抜くことなく安全第一で頑張りたいと思います。
それではまた!