下地の位置について
- Category:マドリヤ木工部 (マドモコ) ブログ
- Writer:井尻 将
こんにちは!マドモコ大工の井尻です。
現在大工2年と6か月になりました!2年が経ったかと思いきやもう半年が過ぎました、とても早い。
今回はお引渡しを終えたお客様からよくご相談を受ける、「この壁のどこに下地がありますか?」という質問に対して簡単にご説明したいと思います!
飾りやアクセサリーなどお客様自身でビスを打ったりして取り付ける際に上記の質問を多くいただきます。
打ち合わせの際に、「TVを壁掛けにする」「この壁に〜を取り付ける、また将来的に取り付けるかもしれない」といったお話をさせていただいた際は広範囲で下記写真
のように下地をいれておく形になるのですが、そういったお話がない場合はコストや手間がかかってしまうので下地は入れません。
そんな場合でも、「柱と間柱」の位置を把握しておくことで重さのあるものを取り付けることが可能になります!
柱と間柱の位置なんて壁が仕上がってしまうとわからないと思うかもしれませんが、ほとんどのお家の柱と間柱の位置は同じなんです。
木造住宅では尺モジュールといった寸法を使用します。柱芯〜柱芯までの寸法が910mm、その間に入るのが間柱とよばれ、柱は105mm×105mm(会社によって柱の寸法は異なる場合もあります。)、間柱は30mm×105mmになります。
主な寸法をご紹介すると、
・柱芯~柱芯 910mm
・柱芯~間柱芯 455mm(910mmの半分)
・柱内々 805mm
・柱面~間柱芯 402.5mm(805mmの半分)
・柱面~柱芯 857.5mm
・柱面~柱面 910mm
上記の寸法は大工をしていると本当によく使います。手書きになりますが、簡単に書いてみました!
そして、この寸法に加えて壁の石膏ボード12.5mm(こちらも現場によって異なります。)が張られると下記のような寸法になります。(壁仕上げの壁紙、塗り壁の厚さはわずかな寸法なので、ここでは計算にいれません。)
実際に現場でも測ってみました!(ビスが打ってあるところに柱、間柱があります。)
・壁から390mmの位置に間柱
・壁から845mmの位置に柱もしくは間柱(場所によって105mmの柱ではなく45mmの間柱といった箇所もあります。)
という形になります。
柱の位置が出せれば、次の柱は柱から910mmいったところになりますね!
とはいったものの、上記の寸法だけで決めつけていきなりビスを打って何も入っていなかった!なんてこともありうる(柱の位置がズレている「間崩れ」といった箇所もあります。)ので、壁が仕上がっている場合は必ず「下地探しどこ太」といった道具を使います。
これは細い針をさして石膏ボードの奥に木があるかどうかを確認する道具になります。またおすすめなのが針+磁石になっているもので、石膏ボードにビスが打ってあると針をささなくてもビスに磁石が反応します。(磁石が反応したところにそのまま飾りなどのビスを打ってしまうと、ビスが入っていかないので注意が必要です。)
設計図面も合わせて確認をすれば間違いはないですね!
どうしても下地がないところに取り付けたい場合は、石膏ボードにきかせる「ボードアンカー」という商品もありますので、ご参考までに。
長々となってしまいましたが、これを取り付けてほしいといったご依頼も承りますのでお気軽にお問い合わせください!
それではまた!