巾木について
- Category:マドリヤ木工部 (マドモコ) ブログ
- Writer:井尻 将
こんにちは!マドモコ大工の井尻です。
現在大工2年と2か月となりました!先日まで親方の知り合いの設計事務所さんの新築現場に入っておりまして、「巾木(はばき)」の仕様がいつもとちがったのでご紹介したいと思います。
巾木という言葉はあまり聞いたことないかもしませんが、住宅やマンションの壁と床の取り合い部分に取りついている部材のことで、新築現場では木の巾木(下記写真)を使用しました。
一般的には塩化ビニルのソフト巾木が使われているお家が多いと思いますが、コストはあがりますが無垢フローリングと木の巾木の相性は抜群ですね。一段とかっこよくなります。
巾木なんて無くていいと思う方もいらっしゃるかもしれませんがちゃんと役割がありまして、まず、壁と床の隙間を隠すことです。
図のように、施工時は壁(石膏ボード)を床とぴったり付けるのは難しいため、少し隙間を設けて施工します。
巾木がないと隙間に埃が溜まったりしますよね。また、床の隅を掃除する際、掃除機やモップがぶつかったりすると思いますが、その際も巾木がないと壁紙や塗り壁が汚れたり、衝撃で傷んだりするため、そういったことから守る役割が巾木にはあります。
今回の新築現場では、玄関とLDKにはその巾木をつけない仕様(下記写真、見切り材はあり)でした。
デザイン的にシンプルでスッキリ見せる目的があったり、逆に巾木の上に埃が溜まったりしない、また家具などを置く際に出っ張りがないので壁一杯に寄せられるというメリットがあります。
ですが、施工のときはたまったもんじゃありません、、、。天井は隙間がないようにぴったり取り付ける(下記写真のように壁紙や塗り壁が施工しやすいようにできる限り隙間を無くします。)のですが、巾木がない仕様だと床もできる限り隙間がないようにしないといけないため、施工の手間がぜんぜん変わってきます。とても大変でした、、、。
マドリヤでも何度か巾木なしの施工を行ったことがあるのですが、個人的(施工する側)には巾木はあった方がいいと思いますね!(笑)巾木なしもかっこいいですが!
今回は巾木についてご紹介させて頂きました。
それではまた!