隣家に囲まれた敷地で 内に開いて暮らす家
Q 家族構成などについて教えてください
家族構成:夫40代、妻30代、長女11歳、次女8歳
土地探し期間:約3年
家づくり期間:約1年
2023年2月竣工 木造2階建
1階(玄関、LDK、浴室、洗面室、トイレ、WIC、パントリー)
2階(寝室、WIC、子供室 ※将来2つに分けられる、トイレ、ベランダ)
敷地面積:101.80㎡(30.78坪)
延床面積: 96.05㎡(29.05坪)
Q 家づくりをはじめたきっかけはなんですか?
「街なかでも田舎のような暮らしを実現したいと思ったんです」
夫 :長女が2、3歳の時に、丘の上に建つ新築の分譲マンションを購入しました。それでいったんコンプリートと思っていたんですよね。でも、きっちり管理が行き届いたマンションでの都会的な暮らしに、少しずつ疑問を持つようになったんです。
というのも、夫婦ともに地方の大きい一軒家で育ちました。もっと自分たち好みの、木の温もりを感じるシンプルな家を、ゼロからつくりたいという気持ちが徐々に膨らんできたんです。それで、娘達の小学校の学区内という狭いエリアで、まずは土地探しから始めたんです。
Q どうやってマドリヤアーキテクツに辿り着きましたか?
「やりたいことを予算内で叶えてくれる唯一の会社に巡り合いました」
夫:土地探しは約3年。やっと夫婦ともに納得いく土地に出会い、即決するような形で購入。そこで予算をたくさん使ったため、家にかけられるのは2000万円ほど。でも、ハウスメーカーや建売の家は建材が人工的で、我々が求めているような家にはならなそうでした。
神奈川、シンプル、注文住宅などの単語でネット検索すると、ヒットした会社の一つがマドリヤさんでした。訪ねて予算と自分たちのやりたいことを列挙して伝えたら、代表の落合さんに「うん、できますよー」とさらっと言われて、もうこの会社しかないと思いました (笑) 。なにせ、それまで「できない」か「もっと予算が必要」しか言われなかったんです。
Q 家づくりはどのように進みましたか?
「標準仕様がどれも好みだったのが大きかったです」
妻:マドリヤさんの標準仕様の「きほんのきのいえ」 。そこで紹介されている建材や扉などはどれも好みだったので、ほぼ標準仕様にしています。無垢の杉板フローリングやほんの少しニュアンスのある壁紙、木の建具などどれも気に入っています。
大きな要望は、吹き抜け、キッチンを中心とした回遊動線、造作の洗面台、娘それぞれの個室でした。間取りは自由に設計してもらえるので、要望を叶えた2パターンを出してもらい、スムーズに今の形に落ち着きました。
「屋根の棟の位置をとことん検討して決定できました」
夫:内装は妻が主に担当し、私は外装を担当しました。家の形は真四角のキューブがいいと思っていたのですが、斜線があるので目一杯の広さを取るのに向かないとのことでした。
そこで、三角屋根で棟の位置をどこにするのが一番かっこいいのか、落合さんにいくつか図面を出してもらって検討しました。最後に出てきたデザインをみた瞬間、「これだ!」と確信して即採用。今ではキューブより良かったと思っています。何度でもとことん向き合ってくれた結果、納得いく形が見つかりました。
Q 竣工後1年経って住み心地はいかがですか?
「家全体が見渡せるダイニングテーブル席がお気に入り」
妻:キッチン→リビング→トイレ→洗面室→収納→キッチンに戻るという回遊動線は、キッチンからどちらにも抜けられるので本当に使いやすいです。
お気に入りは、家全体が見渡せるダイニングテーブルの隅の席。よくコーヒーを飲みながらくつろいでいます。正面が玄関なので誰が来たかもすぐわかるんですよ。
「吹き抜けを介して家族の気配を常に感じることができます」
夫:白と茶に色味を抑えて、極力凸凹のないラインを揃えた内装に仕上がったのが自慢で、朝目が覚めると嬉しい気持ちで天井を眺めています(笑)。
そして、縦長だったマンションに比べて、吹き抜けの階段を介して上下階がつながるこの家は、家族の気配を強く感じることができます。1階のリビングでくつろぎながら、2階にいる娘たちによく声をかけていますね。
今はまだひとつながりの大きな子供部屋で過ごす娘たちも、家中で足音を存分にたてながらキャーキャー楽しそうに暮らしています。街なかにありながら、屋内では田舎のようにオープンに暮らせる家になったんじゃないでしょうか。
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おまけのはなし✎𓂃𓈒𓏸´-
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ご主人が外壁の色を黒か白かの2択で1時間迷った時に、落合さんに言われたのが「何事もそれを選んだ理由があったほうが後悔しない」という言葉。それを受けて、娘さんたちが帰ってきた時に、暗くならずに明るい気持ちで家に入れるという理由から白を選択した。美容師として活躍するご主人は、ご自身の仕事でもその言葉を活用しているという。