『魔女の宅急便』をイメージしたキッチンや、ガーデニングを愉しめる庭がある住まい
Q 家づくりをはじめた経緯について教えてください。
当初は中古戸建ての購入を考えていました。しかし、希望するエリアに目ぼしい物件がなかったため、建売住宅へと方向転換したんです。ただ、今度は気に入る住まいがないんです。特に建売住宅は庭がないですね…。
手間と時間をかけて探しても条件の揃う物件が見あたらないため、注文住宅を検討することに。ポータルサイトなどを通じて60社ほどの住宅会社から資料を取り寄せました。その中で特に印象的だったのが、マドリヤアーキテクツでさんでした。
Q 当社を選んでいただいた決め手は何ですか?
マドリヤさんを気に入った理由は、デザインとコストのバランスにすぐれているところです。シンプルなスタイルに木を組み合わせた自由で美しいデザイン、高品質にもかかわらず抑えられたコスト。顧客目線で家づくりを行う会社だとすぐにわかりました。
マドリヤさんに依頼すると決めた時点で、目星をつけていた2つの土地がありました。最終的に選んだのは、マドリヤさんが「良い!」と判断してくれた土地です。位置関係でみると建物が北向きになる土地だったので、どうなるのかと思いましたが、「建て方次第で日当たりのよい空間はつくれます」というマドリヤさんの判断を信じることにしました。
総予算について相談すると、マドリヤさんは真摯に相談に応じてくれました。他社に相談していた時は、コストに関する相談を受け付けてくれなかったり、デザインのニュアンスがうまく伝わらなかったりと、こちらの意志が伝わらずに苦労しましたね。マドリヤさんのスタッフはコミュニケーション力が高いので意志の疎通がとにかくスムーズ。コストバランスを調整して、私たちに最適のプランを提案してくれました!
Q ご要望が実現したところを具体的に教えてください
私たちが希望したのは、「庭の緑も愉しめる、外国にあるような味わい深いインテリアが映える住まい」です。それでもコテコテの輸入住宅のような堅苦しい雰囲気ではなく、カジュアルでラフな空間づくりを希望しました。言葉にすると伝わりにくいのですが、マドリヤさんは微妙なニュアンスまでしっかり理解してくれたのがうれしかったですね。
玄関ドアを開けるとダイニングを兼ねた広い土間があり、この土間はキッチンまでつながります。ダイニングとキッチンはいずれも南向きで、開口から明るい日差しが降り注いでとても居心地のよい空間です。
キッチンに隣接する庭もわが家の自慢のひとつ。アウトドアテーブルの周囲に植えた植物は日光をたっぷり浴びて、いつもイキイキとしています。この庭を見て、マドリヤさんがこの土地をプッシュした真の理由を理解しました。土地の条件をポジティブにとらえたプランニングは本当に見事だと感動しています。
Q デザインでこだわったのはどの部分ですか?
当初からインテリアで強くこだわっていたのは、「緑がよく似合うナチュラルなキッチン」。イメージに沿った雑誌や写真を集めて、マドリヤさんにお見せしました。
わかりやすく言うと、スタジオジブリのアニメ『魔女の宅急便』に登場する、おばあちゃんの家のキッチンのイメージです。
あのキッチンの雰囲気に近づくように、観葉植物やドライフラワーをキッチンの各所に配置しました。開口から庭の眺望が広がるのも大きなポイントで、みずみずしい緑を眺めるのが毎日の楽しみになっています。
キッチンの床面は、リビングよりも一段低くなっています。床にはシックな柄が印象的なクッションマットを敷き詰めて、他のエリアとメリハリを付けました。さらに、リビングとの境にオープンシェルフを置いて視覚的にも空間を仕切っています。
Q 新しい家の住み心地はいかがでしょう?
キッチンに隣接するメインの庭に加えて、家の周囲にも植栽をほどこしました。丁寧に植えた緑が、1階のすべての窓から見えるつくりになっており、本当に気持ちがよいですね。
庭づくりはライフワークになりました。植物が健やかに成長するように、土壌の改良からはじめました。ガーデニングを熱心に行っていたので、それがご縁でご近所さんから植物の株を分けてもらうなど、新しいコミュニケーションにもつながっています。
以前暮らしていた住まいの時に比べて、週末はあまり出かけなくなりました。その代わり、家族で一緒に庭仕事を行うようになりました。家にいる時間を愉しんでいます。育てた植物をご近所さんと交換することも楽しみになりましたね。穏やかで楽しい毎日です。
いまのところ駐車スペースは設けていないのですが、庭の一角は駐車場に変えられるように計画されています。今後もライフスタイルの変化に応じて対応できる住まいです。
理想の住まいに、とても満足しています。