3帖未満の小さな空間で気を付けるべきポイント
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落合です。
先日完成した、保土ヶ谷のS様邸へ社内検査へ行ってきました。
ご夫婦のみで過ごす小さな住まいです。
2階リビングからつながるタタミコーナーがあるのですが、ここで気を付けた点についてお伝えしたいと思います。
1、小さな空間は天井高を低くする
天井高が高いと、井戸の底にいるような閉塞感が生まれます。
視覚的に横長の比率に空間を整え、ゆったりとした感じを出すためには天井が低い必要があります。
このお家の場合、1900です。畳コーナーで起立して過ごす人はいないと思いますので、これぐらいでも大丈夫です。
リビングとつながる和室ではこのようなことも可能です。
2、照明器具は̚カドに寄せる
明かりの重心を座って過ごす人にそろえるため、壁付けもしくはペンダントの照明を用います。
ここではペンダントを選んでいただきました。
照明器具は壁に寄せると陰影がでて雰囲気に深みが出ます。
色のついたガラスの器具などを用いるとそれはそれでまたおもしろいです。
3、リビングからは一段上げる
床で過ごすタタミコーナーと、椅子で過ごす洋室では(なんとなくですが)、清潔感の物差しが違うように感じています。
洋室とフラットに畳の空間を作ると、見下ろされているような居心地の悪さを感じる構成になってしまいます。
マドリヤでは30センチの段差をおすすめしています。
20センチでは上りやすいですが腰掛けるのに向かない、40センチでは上がるのが大変、
ということで30センチがおすすめです。(下部に収納を作る空間もつくれます)
窓の付け方や仕上げの色味など、他にもいろいろありますが、今日はこれぐらいでご容赦ください。
マドリヤ落合