家から見える山々の木をつかった 地産地消、薪ストーブのある家
Q 家族構成などについて教えてください
家族構成:夫(40代)、妻(30代)、お子様2人
土地探し期間:約2年
家づくり期間:約1年
2023年6月竣工 木造2階建
1階(玄関、LDK、浴室、洗面室、トイレ、WIC、パントリー、寝室)
2階(子供室、奥様趣味部屋)
敷地面積:324.12㎡(98.04坪)
延床面積:122.55㎡(37.07坪)
Q 家づくりをはじめたきっかけはなんですか?
「管理する森林の木材で家を建てたかったんです」
夫:私が森林組合に勤めていて、「自分が管理する山でとれた木材を使って、家を建ててみたい」ということでスタートしました。木材の使用ありきで、それができなければ今も賃貸に暮らしていたと思います。
妻:以前は家の横の坂道を上ったところにある、賃貸の一軒家に暮らしていました。ライフスタイルもほぼ変わらないということで、ちょっと贅沢な広さのあるこの土地を、顔見知りの地主さんから購入しました。一度賃貸で住んでから土地を買うのは、地縁もできるしミスマッチが起きないのでオススメです。
Q マドリヤアーキテクツに依頼した決め手はなんですか?
「唯一、要望を実現してくれる会社だったからです」
夫:10数社の工務店やハウスメーカーと相談しましたが、「自分のところの木材で家づくりをしたい」ということを真に理解して、かつ「やりましょう!」と言ってくれたのが、マドリヤさんだけだったんです。他は、事情を話すと反応が悪かったり、たとえ営業担当者が面白いと感じても、「会社として使う材が決まっていてできない」というところばかりでした。
「担当者さんに運命を感じました(笑)」
妻:私は担当の梅澤さんに運命を感じました(笑)。担当される際のプロフィール用紙に、好きなものが「うさぎ」「ミシン仕事」と書いてあって、両方共通していたんです。私が趣味のミシン部屋が欲しいと伝えた時も、すぐに「わかるー、布が溜まりますよね!」って理解してくれて嬉しかったです。
Q 家づくりはどのように進みましたか?
「夫婦ともに納得する間取りになりました」
夫:私はワンフロアで完結する平屋がいい、妻は2階建てがいいと意見が割れ、1階で暮らしは完結するけど、2階に将来の子ども室2つとミシン部屋がある、今の形に収まりました。結果的にスペースに余裕が生まれて良かったです。
色んな樹種を試してみたいと思って、1階は杉、2階は檜のフローリングに。キッチンカウンターや天井にはサワラを採用しました。どれも家から見える山々からとれた木で、どこから来たか言えます(笑)。この土地でないと建たない家ができました。
妻:購入予定の土地が変わったり、敷地にあった桜の大木を切り倒したことで、度々プラン変更を余儀なくされたのですが、梅澤さんにはベースの考えを変えずにうまく今の形に納めていただき感謝です。
Q 竣工後1年経って住み心地はいかがですか?
「薪ストーブ置き場にDJブース。土間が大活躍」
夫:平屋の他に、薪ストーブ、土間が欲しいという要望があり、土間の半分を薪ストーブスペースにしました。リビングと段差があることがワンクッションになるので、薪ストーブ前に柵など設けなくても子どもが近寄らずに済んでいます。これ1台で家中暖まって、クリスマスも長男は半袖で過ごすほどでした。冷房も吹き抜けとつながる2階廊下の1台で賄えて、計画の緻密さと家の気密性を感じます。
土間の残り半分は私の趣味スペース。DJの機材やレコードを置いて、一番のお気に入りの場所ですね。土間は薪割などの作業もできるし、多少の汚れは気にならないので、子どもが遊ぶスペースとしても便利で、設けてとても良かったです。
「季節の移ろいを日々感じられる家です」
妻:吹き抜けの白いリビングに対して、天井高2.2メートルのグレーベースのダイニングキッチンが、ほど良いこもり感があって好きです。リビングに行くと広々気持ちいいし、この落差が暮らしていて楽しいです。
それから、夫婦共働きなので家事楽にしたいと話し、LDK→主寝室→ファミリークローゼット→洗面室→LDKという回遊動線を提案してもらい、とても快適に使っています。
初夏に家の裏の用水路では、蛍が飛んでびっくりしました。山並みや庭の緑を意識して方々の窓が設計されていて、季節の移ろいを日々感じながら暮らしています。