議論をつくし設計を深める
- Category:マドリヤ木工部 (マドモコ) ブログ
- Writer:相須 友昭
マドリヤ木工部が分業体制に移行をしたことを前回のブログでご報告をしましたが、
現在、私が主にプランやデザイン面の担当と取りまとめ、主に山田がディティールも含めた作図や構造面の実施設計全般を取りまとめをしています。
山田以外のスタッフともなのですが、役割が明確になったことで、以前に比べてよりフラットに話が出来るようになったように思います。
先日、実施設計がすすんでいる住宅で、アプローチから見た時の佇まいが良く見えるように屋根を緩やかに抑えた私の初期プランに対して、室内の諸々の納まりの関係でもしかすると少し屋根勾配を上げないとならないかもしれないという話になり、私としては少しなら上げても構わないかなと考えたのですが、山田から「今の屋根勾配のプロポーションが絶対に良いので何か方法を考えたいです」と意見があり、そこから1時間ほどああだこうだと議論とアイディアを出し合い、終わらない議論を見かねた落合からも声を掛けられ、最終的には構造計算次第にはなりますが架構の変更にまで手を付け解決をはかる事になりました。
今までは一人ですべてを担当していたとすると、某会社CMのパンかライスかみたいな二者択一や、私の価値判断基準だけで選択をしたり、もしかすると自分の中で折り合いをつけてしまうかもしれないような事も、現在は議論をしながら詰めていくことで、解決方法や別の形がないか、何とかして実現をする、そのためにどうするべきかなど、以前くらべてさらにより良くなるように設計が進んでいるように思います。
先月、分業体制になってから初めての住宅が2棟竣工しました。
遊情をつむぐウチニワの家
くるまよせがむかえる家
細かいこだわりはもしかするとパッ見は分からないものなのかもしれませんが結果、完成した建物を通じてよかったとお客様に感じてもらえるよう、これからも一つ一つの検討を大事にしていきたいと思います。
この記事を書いた人
