イーニッサンとは?
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初めまして、11月にマドリヤアーキテクツに入社致しました。長澤と申します。
1月10日に初めて施工中の現場にお邪魔させていただきました。実際に現場を自分の目で見て、発見したことを共有しようと思います。
私たち設計者は、寸法の単位を㎜(ミリ)で言いますが、現場ではまた違った呼び方をするそうです。現場で多く耳にするのは、「分」「寸」「尺」といった尺貫法の単位でした。
1分≒約3㎜、1寸≒約30㎜、1尺≒約303㎜
つまり一寸法師は3㎝ということですね。
また、材木の呼称もいくつかあります。
45㎜×60㎜の材木はインゴニスン、45㎜×105㎜の材木はインゴサンゴ、30㎜×105㎜の材木はイッスンサンゴ 、30×40の材木はイーニッサン などといくつかあるそうです…
そう呼ばれる理由は簡単です。
45㎜×60㎜→1寸5分と2寸→インゴニスン
45㎜×105㎜→1寸5分と3寸5分→インゴサンゴ
30㎜×105㎜→1寸と3寸5分→イッスンサンゴ
といった寸法を略して言ってるだけでした。
あれ、じゃあイーニッサンは???
略して言っているのならばイーニッサンがおかしいことに気づきます。1寸と1寸 5分ならイッスンインゴになるんじゃ??と気になった私は調べてみました。
由来には諸説あるみたいですが、イーニッサンはもともと1寸2部(36㎜)と1寸3部(39㎜)の部材を使っていたみたいです。
1寸2部と1寸3部→イーニッサン
これが30㎜×40㎜が主流になった今でも名残でイーニッサンと呼ばれているみたいです。他にもインニッサンやインニイッサンという呼び方もあるみたいです。
現場に行くと、普段図面上でしか見ていなかったものを実際に見ることで知識が理解に繋がります。これからも現場に行った際に新たな発見があれば共有していきたいと思っています。