ホウ酸施工士
- Category:きほんのきのいえブログ
- Writer:井上 夏菜
こんにちは~
昨年、ホウ酸施工士という資格を取りました。
ホウ酸施工士とは、日本ボレイト株式会社さんが提供しているもので、
この資格が取れるとホウ酸を使った木材劣化対策として、防蟻処理が出来る人になれます。
せっかくなので、そのホウ酸をつかった防蟻処理について少し語ろうと思います。
防蟻処理と聞くと、シロアリ駆除業者や害虫駆除業者がやるもの。という想像が出来ます。
成分が違うだけで、効果は一緒なのでは???と思う方もいるかもしれません。
ホウ酸、防虫剤、殺虫剤で何が違うのか。
なぜ防虫剤・殺虫剤ではなくホウ酸を使った防蟻処理の方が良いと言われているのか。
それは、ホウ酸の主原料が天然素材の鉱物で、人体に影響がないものだからです。
シンプルな言葉で表現すると、
鉱物は水と混ざっても、無くならずにそのまま残り、体に害がないからです。
★シロアリ駆除業者・害虫駆除業者が噴霧する液体や粉もの(防虫・殺虫剤)には期限があります。
→数年後も対策が必要となる
→防虫剤や殺虫剤は、時間がたって、乾いて、揮発してしまえば、人体に影響を及ぼし、効果は無くなります。
(消えてます)
★ホウ酸業者が噴霧するホウ酸には期限がありません。(雨や水に濡れない限り)
→ホウ酸(塩)は、水と鉱物が混ざっているものなので、時間がたって、乾いても、揮発せずにその場に残ります。
(消えません)コーティングされている状態になっているという事です。
※ホウ酸・ホウ素は、野菜を育てるのに使う肥料や、薬局に売っている目薬や、
温泉などに含まれている成分の一部で、人体に影響はありません。
上記でお伝えした”雨や水に濡れない限り”とは、
雨や水に濡れることでホウ酸(塩)が水と一緒に流れてしまえば、
木材を守る為に施工したホウ酸(塩)の意味が、存在が、なくなってしまうのです。
防虫作業、駆除としての作業方法はどちらも変わりませんが、
同じ防蟻処理だとしても、やはり撒くものの成分が違えば効果も全く違うのです。
先日施工してきた写真です。
木材や面材の色が変わるくらいたくさん噴霧して、足元は滴るくらいビショビショです。
しっかりホウ酸でコーティングしています!
では普段のホウ酸(防蟻)処理っていつどこに、どんな事をしてるの?
というお話は次回にします!
まとめるので少しお待ちください。
ではまた~
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