土間コンクリート
- Category:きほんのきのいえブログ
- Writer:井上 夏菜
最近マドリヤでは、モルタル仕上げを多くやらせてもらっています。
基礎巾木を施工するときは、左官材料(ミキサーで練れば良いだけ)を使っているので多少の繊維材が入っています。
繊維が入っていることで材料としては塗りやすさはあるのですが、
本当のモルタル(砂とセメントのみ)で、立上がりの壁を塗った事がありませんでした。
なので、すき間時間でモルタルがしっかり壁に塗りつけられるように練習してみたり、
最大何ミリまで塗れるかを実験しながら遊んでました。
手練りでは難しいほどの面積が多く、モルタルミキサーのレンタルは必須条件で施工しています。
(モルタルのセメントが効いているかどうかの判断はツルツル?ツヤツヤ?な表面を見ればわかるのですが、
写真は練習というのもあり、セメント少なめです。)
同じ土間と言っても、玄関に施工する土間と駐車場に施工する土間は違います。
玄関は土間モルタル仕上げ、土間コンクリート仕上げになっております!
土間コンクリートは外構工事なので、
建物の建築工事が終わった後でお引渡しの直前のタイミングになります。
つい最近、外構屋さんの土間施工にお邪魔させてもらえる機会がありました。
よく駐車場の仕様で使われている、土間コンクリートの施工って皆さん見たことがありますか?
生コン車から生コンが流れてくる
↓
職人さんがネコ(一輪車)で受け取る
↓
ネコ(一輪車)で生コンを運んで施工場所にコンクリートを落とし入れる
という作業を見たことがあるかもしれません。
実際に施工する土間屋さんや外構屋さん(職人さん)は男性が多く、
小さい、狭いところに職人さんが数人集まっていると何事だ??
と思うかもしれないですが、施工前の生コン車待ち(待機中)か
施工中の真っ最中です。時間との勝負中なのです!
というのも、生コンは限られた時間の中で施工されないと、本来持っている耐力が劣ってきてしまいます。
そうならないよう、職人さんは短時間で施工を終わらせなければいけない為、
1つの現場に職人さんをたくさん入れて頑張っているのです。
短時間で施工を終えないと部分的に乾き具合が変わってしまい、
再度土間コンクリートに乗って鏝で抑え込む際のタイミングが難しくなってしまうのです。
鏝で抑えるタイミングを統一できると、
色ムラが無く、刷毛引きした時の仕上りを統一出来て、
キレイな仕上がりに出来るのです。
もしどこかで土間コンクリートを施工しているところを見かけたら、
今時間と戦っているんだな、、、。と温かい目で見て頂けると嬉しいです。
最近私も自分が作業する側になり、職人さんの気持ちが分かってきた今日この頃でした。
土間コンクリートはマドリヤでも多くご提案している仕様です。
土間コンクリートを施工する場合、10㎝の厚さで土間を打ちます。
10㎝を埋めるほどの土間コンクリートなので、セメントがたくさん混ざっていて数時間で締まってきます。
セメントがたくさん入っているとは言え
お客様へは次の日はもちろん、数日は土間に乗る事は出来ませんとハッキリお伝えさせて頂いています。
実際のところ、次の日でも乗れなくはないのです。(夏場は)
ですが完全に水分が抜けていない(乾ききっていない)状態で
乗ったり、何か物を置いたりすると、
乾き具合が他の部分と変わってしまい、その部分だけ色が変わってしまう(黒っぽくなってしまう)事があるのです。
なので、そうさせない為、なってしまわないように!!!
マドリヤでは下記の対応をさせて頂く事があります。
マドリヤではよく”お客様に支給品”として、
ペーパーホルダーやタオル掛けハンガーなどを支給して頂く事が多いのですが、
”直接現場に持ってきて頂く”ではなく
①担当スタッフが支給品をお預かりする
②土間施工前に一式そろえて、現場にお持ち頂く
③事前に支給して頂く日時を指定、すり合わせをさせて頂く
など、その時の状態に合わせて対応をさせて頂いています。
現場に直接持ってきて頂いても、状況によっては室内に入れない場合や、室内に置いておけない可能性があります。
その為、支給のタイミングなどは事前に担当スタッフへご相談頂けますと幸いです。
↑写真は土間コンクリートの仕上げ押さえ前の状態です。
この後もう一回入って押さえて、刷毛引きして完成です。
(この施工の面白さ、、周りと共有できなくて悲しい、、、。笑)
ではまた~