マドリヤ「らしさ」について
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落合です。
毎年、会社の次年度目標や組織体制、戦略の策定などを9月下旬ごろまでに実施しています。10月1日から新年度がはじまるので、そこまでにじっくり考え、メンバーと議論して固めていきます。いまは6月ですが、そろそろ本腰をいれて未来のことを考えていかないといけない時期です。
とはいえ毎年変わらない価値観というか大きな方向性として(私の性格や価値観が影響しているのだと思いますが)個々のメンバーがその人の強みが発揮できていることに重点を置くという点があると思います。
これを表面的にとらえられてしまうと「やりたいことを勝手にやれる」ということになる危険性があり、注意が必要だなといつも思っています。
私の思う「強味が発揮できている」という状態は、
・やりたいこと(ストレスなくできる、やっていて楽しい)
・やれること(スキルがある、高いパフォーマンスを出せる、自己研鑽できる)
・やるべきこと(需要がある、お金になる)
が同時に成立していることが条件になります。
私としては、やりたいことがやれているか、スキルは十分か、会社に・社会にとって有益か、を見ています。
これは、一人の能力が単独で成り立っていなければならないわけではなく、「この人とこの人を組み合わせると理想的」というのも選択肢になります。それが組織で仕事をする一番の意味だと思うので。
一方で、マドリヤはたった16人のとても小さい会社なので一人当たりの「色」が会社の色に与える影響は小さくありません。この点が一番難しいところで、かつおもしろいところでもあります。絵具をまぜて一色にしてしまうことも可能でしょうし、全員に私の色に合わせてもらってその一色とすることも可能なのかもしれません。
ただ、そういうチームにあまり意味を感じないですし、うまくいく気もしませんし、楽しくないし、結局組織として存続できないと思っています。それぞれがそれぞれの色(強み)を発揮した結果、外から見ると一つのコンセプトや意味を発生しているような形が理想です。あと、できれば売り上げと利益も。
私の会社代表としてのミッションは(かつライフワークは)、
「この人の強みはこれで、弱みはこれ」
と評価できるように見ていくことです。
人には強味もあれば弱みもあって、さながらギザギザのギヤのようです。
「歯車」と表現すると別のニュアンスが生まれてしまうのでしませんが、
でっぱりひっこみがある人間がくみあわさって力を伝えるのがよい組織だと思っています。
逆に、そういう意味では完璧な真円を描いているような方はマドリヤでは働けないのかもしれません。
なので、マドリヤは私が引っ張っているというわけではなく、
とはいえ放置するでもなく、かみ合うギアを適正に配置することで進んでいる、進んでいきたいと考えています。
この車にのってどの方向へ向かうのか、あるいはどこまでいけるのか。
楽しみにしています。