「こだわり」も大事ですが、ご夫婦の意見の微妙な対立も重要ですよというお話。
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調布のO様邸へ、お引越し後の暮らしの様子を拝見してきました。
木製サッシの状況や、空調の効き具合、暮らしてみて気づいたことなどをいろいろとお聞きでき、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
キッチンのところにある表しの無垢の柱を見ると、娘さんの身長の記録が。
この仕事を通じてよく思うこととして、
ああ、この子達はここで成長して大人になっていくんだな、ということがあります。
責任重大ですよね。
マドリヤへ来られるお客様のお話をうかがっていると、
住まいの価値観は本当に千差万別で、「あたりまえ」が夫婦ですら違う場合もあるぐらい多様だと感じています。
「実家はこうだった」「いや、うちの実家はこうだった」などなど。
賃貸で暮らしていたら気づかない、「あたりまえ」の違いが家づくりを通して顕在化し、対立し、落としどころをさがし、
それをデザインに落とし込む瞬間、それが子供たちの「あたりまえ」になっていく。
そこにとても価値があると思いたい。
家づくりを考え始めると「こだわり」という言葉がよく出てきますし、それもとても大事ですが、
ドラマチックでわかりやすい「こだわり」より、
こういった「あたりまえ」の微妙な違和感を、ご夫婦の会話のニュアンスなどから掴んでいきたいと考えており、
落合の興味はどちらかというとそっちにあったりして。
よく、「私の仕事は夫婦げんかの仲裁です」と申し上げていますが、
家を作って本当の夫婦になったね、というような家づくりにこれからも携わっていきたいです。
くれぐれも、マドリヤへはご夫婦の意見を統一せずにお越しください!
マドリヤ落合