「収納計画」というより「物との関係」の話だ、の件
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落合です。
本日は収納についてお話しようと思います。プランについてのお話をしているなかでも収納についてのお話はもちろん重要なトピックです。
事細かに「持ち物リスト」で把握するようなやり方は確実ですが、実はこっそり、「住まい手さんの工夫で多少はどうにかなるもの」であって、「家族が変化していく中で調整していくもの」だとも思っています。ご家族が増えることもあるでしょうし、子供が巣立って減るということもある。新たな趣味にハマることもあれば、飽きちゃうこともあるでしょう。
人生は長いですが、最近のお家の寿命も長いですから、「持っているもの」「持つかもしれないもの」を仕舞えるかという観点では対応ができないし、シミュレーションしきれません。
それに、コストにも床面積にも物理的限界がありますから、「なんでも仕舞えるようにしておこう」というレベルで検討を投げ出してしまうと「物を仕舞うための家」になってしまう。(言っておいてあれですが、それはそれでちょっと抗えない魅力がありますが笑)
つまり、「何を収納しなければならないか」もっと言うと「持ち物がぴったり収まったら100点のチェックリスト」を作ってしまうと、暮らし方がその紙一枚にしばられてしまうことになる。これはちょっと息苦しい気がします。
実際に私とお話いただいた方は「ああ、あれね」と思われるかと思いますが、
「捨てちゃうほうですか?大事に取っておくほうですか?」
「コレクションですか?使うものですか?」
「物が見える範囲に並んでいる方が安心ですか?それとも全部見えないようにしたいですか?」
というようなお話で考え方を把握していきます。
そもそもどんどん捨てちゃうような、「物に対して機能を求めるタイプ」の方だと把握できれば収納は少な目でご提案します。
一方で、「物そのものに価値を見出すタイプ」の方の場合(応対している範囲では多いタイプですね)は、どういう種類のものをお持ちなのかを把握します。
趣味性の高いようなもの、例えばアウトドアで使うランタンだとか、釣り竿だとかは見えちゃってた方がいいということもあるでしょうし、「この自転車は素材の特性として日を当ててはならないのです」のようなお話があるようであれば、表から見えない場所に置いてこっそり眺めるということもあるでしょう。
本の量についてもよくヒアリングするポイントです。お子さんの絵本なのか、大量の(実家にある)漫画なのか、文庫なのか、専門書なのか。(個人的な話で恐縮ですが、大量の漫画本が壁一面にあるのを見るとなぜか安心します。あれは何でしょうね?)

手の届くところに本棚を置いて、家族で楽しむのか、それこそ日を当てたくない大事な書籍なのか。電子書籍の時代、わざわざ紙で書籍を持っているということは、それそのものが価値観の表現になると思います。
実際に設計のお話がスタートすれば、どこに収納、何畳分、奥行何センチとかの話にどうしてもなってはしまうのですが、「物との付き合い方」「物との距離感」「物に何を見出すか」のような、「人間と持ち物」のコンセプトをできるだけつかみたいと思っています。
注文住宅で「自分たちらしい家」を作りたいと思う方は、「収納の量」ではなく、「物との関係」に思いをはせてみるのもいいのではないでしょうか。ご自分たちの価値を自分で言語化するのはなかなか難しいことなので、そういう場合は落合までご連絡ください。
落合でした。