傷つきやすい杉のフローリングについて【なぜそんなものをすすめるのか】
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落合です。
先日見学会を行った等々力緑地の家。
フローリングは杉です。
いつも使っている徳島杉のフローリングです。
コスト的に手ごろなため、ご提案させていただく機会が多いです。
「徳島杉?吉野杉や秋田杉は聞いたことあるけど、徳島??」と不安に思い、産地に行って製材の様子を見て確認してきましたが、その件については後日。
マドリヤの事務所の床もこれです。
・お子さんがオモチャを落とす。
・お子さんがジュースなどをこぼす。
・お子さんがいつの間にか手に入れたペンで落書きをする。
・脚に傷防止の処理をしていないスツールに大人が座る。
などの過酷な環境ですが、
見た目に残念な結果になるような傷やシミなどはついておりません。
が、オイル塗装も米ぬか塗装もミツロウワックスもしていない杉のフローリングが新品同様かといえばもちろんそんなわけはなく。
というか、自然に立っていた木を人間の都合で床の素材にしているのだから、傷がつかないほうが気持ちが悪い。というものです。
お打合せの中で、「杉のフローリングって、反ったり傷がついたりしますか?」と問われることがありますが、
即答で「ハイ。反ったり傷ついたりします。」とお答えしています。シンコペーション気味に。
(弊社で家づくりをなさった方にはおなじみのやりとりですね。)
欠点はあるけれど、さわりごこちがよくて、素朴で、暖かい杉のフローリングが好きです。
欠点をつぶしていくような減点法の家づくりは、ちょっと窮屈で退屈だなと思います。
落合