企画(規格)型住宅のススメ【※マジメそうな話題につき注意】
- Category:代表・落合のブログ
今年もトレンドに乗れずにウナギを食べ損ねる公算が高い落合です。
今日は突然、マジメそうなお話しを。
以前はお世辞にもかっこいいとは言えなかった規格(企画)住宅も最近ではデザイン性の高いものが出てきましたね。
「○○の家」とか
「○○○○」とか
「○△○△」とか。
価値観にぴったりとくる規格であればイメージもつきやすいですし、性能もある程度納得できるレベルですし、検討してみてもいいかもしれません。
「○印の家」などはほんと、よくできてます。
一方、こういった規格(企画)住宅にも弱点があります。
たとえば、
・土地に合わせようとプランを変更しようとすると、追加料金がかかる。
・北側斜線や道路斜線のため、希望のプランが入らない。
・取り入れたい建材や設備が入れられない。
・家族構成に合わせた間取りの相談に乗ってもらえない。
つまり、規格の状態で造りこまれていて微調整が利かない、微調整を想定していないという点です。
また、私たち設計事務所から見ると、この手の規格住宅を構成している部材やシステムは一般的な工務店でも手に入るものがほとんどで、
特注の部材は私が見る限りはほんの一握り。エンブレムとか。
推測ですが、規格(企画)住宅を供給する側の事情としては、
・共通の部材を使用することでスケールメリットを出す。
・設計を共通化、個別対応を少なくして業務効率を上げる。
・ブランドイメージを固定、向上させ、受注単価を上げる。
といったあたりを目的にしているため、個別にあれこれと相談して調整していたらもともこもないと考えるのも無理はないなと思います。
そして、これは大量生産型の住宅会社一般に言えることでもありますが、
せっかく高効率、少数人員で供給できる体系になっているにもかかわらず、
受注単価を上げるためにイメージ広告を打ったり、展示場を建てたりするためにおもったより案外安くない、という現実もあります。
先日、無料相談会で次のようなご相談を受けました。、
「○○○○の展示場を見てきてすごく気に入ったんですけど、購入予定の土地に合わせようとすると工事費や設計費が追加になってしまうみたいで・・・」
と相談を受けました。
「その展示場のどういう点がよかったですか?」と尋ねると、あれとこれと・・・と教えていただきました。
「それは全部、一般的な工務店でも実現可能ですね」とお伝えしたところ驚かれました。
もちろん、私たちがこういった経緯で設計させていただく場合は規格プランを踏襲したりせず(というか雑すぎて使えないプランの場合がほとんどなのですが)、
イメージは共有しつつ、ゼロベースで検討しなおします。
総合展示場に限らず、規格(企画)住宅の展示場などをぐるぐるとめぐったあとで弊社にお越しいただけるとよろしいかと思います!