「ローコスト」を掲げる意味〜アンチ坪単価〜
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代表落合です。
マドリヤでは「設計士とつくるローコスト住宅」を掲げています。
我々が言う「ローコスト」とは、単純に「家づくりに対しての支払いが少なければ少ないほどいい」という意味ではありません。私たちの提案する家は、決して低い坪単価ではありません。狭小住宅の場合は坪100万円を超える事例もあります。
なので、ただ単に安いだけ、安ければ安い方がいい、同じ価格なら広いほうがいい、というような基準で家づくりを進めたい場合はご期待に添えないかもしれません。
安価な素材は買う時は安価ですが、結局は短い期間で取り替えが必要になってしまうことが多いです。
写真は、以前住まいを設計させていただいたレザー職人さんに要望を伝えて作っていただいた本革のお財布です。いつもはお尻のポケットに入れていますが、座る時は必ず取り出すようにして(気休めかもしれませんが)劣化に気を使っています。正直、人生で一番高価なお財布なので。
ただ、もうお財布はこれ以外に買う必要がないな、とも感じています。
点検に伺った際にメンテナンスしてもらえますし、もうすぐ6年経過しますが、全然損傷しません。色は変化していますが、時間が刻まれていくようで愛着が湧いています。
マドリヤは言われたご予算で提案する、という文化があります。(そうじゃない会社がいっぱいある、というのは他業種の方に笑われてしまう点でもあるのですが)
メンテナンスすれば長持ちする素材と恥ずかしくないデザインで、このご予算で作るには坪数はこれぐらいになります、という提案の仕方です。他社さんより小さい坪数での提案になる場合もすくなくありません。
坪単価は高いですが、予算には収めます。そのかわり恥ずかしい家にはさせません。小さいけれど狭くは感じさせません。それがマドリヤのローコストです。
そうか、「坪単価」で考えると割高だけど、長い目で見るとリーズナブルなものを選び取っていただいたのがこのホームページに載っている事例のお客様たちということになりますね。その決定のお手伝いができたことを心から誇りに思います。